ハードリンク (Hard Link)とは?
カテゴリ: ファイルシステム
ハードリンク(Hard Link)は、ファイルの実体(iノード)に対して、別名を付ける機能です。Windowsの「ショートカット」とは根本的に異なり、元のファイルとハードリンクは完全に等価(対等)な存在です。
仕組みと特徴
ハードリンクを作成すると、同じiノード番号を持つファイルエントリがディレクトリに追加されます。ディスク上のデータは1つだけで、それを指し示す「名札」が増えるイメージです。
- 容量節約: いくつリンクを作っても、データ実体は増えないのでディスク容量を消費しません。
- 削除の挙動: リンクのどれか一つでも残っていれば、データは消えません。最後のリンクが削除された時に初めて、ディスク上のデータが解放されます。
- 制約: 異なるパーティション(ファイルシステム)を跨いで作成することはできません。また、ディレクトリのハードリンクは原則作成できません(循環参照を防ぐため)。
用途
差分バックアップなどで、「変更がないファイル」を前回のバックアップからハードリンクすることで、高速かつ省容量なスナップショットを作成するのによく使われます。